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予備自衛官補採用試験(一般区分)を受けてみた

こんにちは、Yです。

7月1日をもって予備自衛官補に採用されましたので、今回はその採用試験を受けた時の話をいたしましょう。

そもそも予備自衛官補試験とは、有事の際だけ招集のかかる、会社員や主婦・主夫や学生などからなる非常勤の自衛官である、予備自衛官になるための教育訓練を受けるための選考です。

そんなわけでフルタイムで働く社会人の方も多く受けに行かれるため、筆記試験、作文試験、身体検査、面接など、全ての項目を土曜の一日のみで実施され、朝から夕方までの、試験監督も受ける方も共に疲弊する長丁場となるのです。

予備自衛官補の訓練は一般区分では1期5日間のものを、10期にわたり行います。内容は体力錬成や野戦築城もあり、そんな合計50日間のマゾの喜びそうな訓練を受けるために、このマゾの喜びそうな試験を皆さんは受けに来られているのかと思うと、同じ受験者ながら国防意識の高さに頭が下がります。

この日の集合時刻は早く、朝の8時30分ごろでした。試験の説明の後、面接と身体検査を順次受けます。

まずは、駐車場の特殊装甲車を見ながらマイクロバスで基地内の別の建物に移動し、面接です。
部屋に入ると制服姿の幹部自衛官の方が3人鎮座ましましていて、威圧感で吹き飛びそうになるのをこらながら名前と受験番号を述べ着席します。

威圧感はあったけれど、こちらの緊張ぶりがわかってしまったのか、本題に入る前に「緊張されていますね、深呼吸しましょうか」と気を遣っていただき、和やかな雰囲気で面接が開まります。
質問に答えている時も、担当の方はうなずきながらメモを取っている様子で、話しやすい雰囲気でした。
ただ、「予備自衛官補の訓練期間はどのくらいか知っているか」という質問に「40日ほどだったように思います」と何を思ったのか頓珍漢なことを答えてしまって、室内の空気を凍てつかせてしまいました。

面接が終わると、身体検査です。リクスーを脱いで黒Tシャツと短パンに着替えます。
検査項目は身長、体重、視力、聴力といったポピュラーなものから、採血、貧乳にはつらい胸囲もあります。

採血の際に、私の腕は血管が見えにくいらしく、手を握ったり開いたりを繰り返したり、締めなおしたりということを何度かしました。血を取っている時はあまり針の方を見ず、採血中だと意識しないようにしているのですが、「血の流れがゆっくりで時間かかってしまってすみません」と言われ、私は血のことを考えないように「あ、はい。」と真顔を決め込むのに必死でした。担当の若い看護師さんは、もう一人の看護師さんに「このくらいで大丈夫でしょうか」と確認を取った後、針が抜かれました。
はぁ、やっと終わった。

これで午前中の試験項目は終わりです。全員が講堂に戻ったことが確認された後に長いお昼休憩をはさんで第二ラウンドが始まります。
筆記試験は3種類あって、ひとつは一般常識を問うもので中堅中学入試レベルの社会や理科の問題、もうひとつは計算の速さや正確さを測る試験、そして性格検査です。
性格検査は質問事項に自分の考えがどのくらい当てはまるかをマークするものですが、「私はいつも誰かに見張られている気がする」「周りは敵だらけだ」「死にたいと思うことがある」「私は一度も嘘をついたことがない」など、変な質問が入っています…。

最後の科目は30分間の作文です。テーマは「仲間と切磋琢磨することの大切さについて」です。おそらく、自衛隊防衛白書についての知識を必要としないような漠然としたテーマが毎年出されるのでしょう。あともう少しというところで時間が来てしまい書きかけのまま答案回収になってしまいました。

気付けば夕方。試験終了後は講堂前に4列縦隊に並び、門まで行き、解散です。

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