出勤前に築地で朝ごはんを食べてみた
こんにちは。Yです。
私がまだ会社勤めをしていた頃に行った、エクストリーム出勤の様子をレポートいたします。
朝7時半。大江戸線の築地市場駅に途中下車をすると、近隣の新聞社に向かう業界人(?)と、アジアからの観光客、私と同じように朝食を求める若人が足早に各々の目的地へと向かっています。
私はというと、その筋の業者さんっぽい人の後ろにくっついて、警備員さんをなんとなくかわして、じめりと魚の匂いのする場内に入りました。
その途端、録画した番組を1.4倍速に再生しているのかしらと思うくらい、周りの皆さんはハチドリのようにきりきりと歩いたり話したりしていました。
車やカートの流れを観察するのは面白そうでしたが、忙しくお仕事中の皆さんのお邪魔にならないよう、朝食探しに道に入ったら景色は一変!
サラリーマンや観光客で、定食屋の連なる軒は賑わっていました。
特に海鮮丼屋さんは大人気ですが、看板の写真につられ「和食かとう」さんにお邪魔しました。
両側の壁に向かって机の並んだ店内ではホールのおじさんがやはり1.4倍速で接客されていました。私も日替わり海鮮丼(¥2200)に即決。ちょっと奮発です。
鮭と、鯵と、アオヤギと、帆立に、いくら、どれも新鮮そうにきらきらと輝いています。
食べてびっくりしたのが帆立で、自分が今まで食べてきた数々の帆立とこれは同じ食材なのかと、軽く走馬灯が駆け巡るやわらかさと味で、ついついお会計の時に「感動しました(^q^)」をお伝えせずにはいられませんでした。
私のような朝食利用するサラリーマンが多いためか、帰りは「ありがとうございました」ではなく「いってらっしゃい」がここでの挨拶。メイド喫茶のようですね♪
お店を出て、散歩をすることに。車や荷台の大きな自転車が駆け巡る大通りを抜けると、突き当りにお社をがあります。
説明書きによると、ここは神社ではなく、神田明神にある水神社の遥拝所だそうです。神田は私の元助務奉仕(バイト)先なので不思議なご縁を感じます。
懐かしい神田の大神様に、大漁と東アジアのシーレーンの安定をかしこみかしこみお願い申し上げました。
そういえばここ、旧海軍発祥にゆかりがあるらしく遥拝所内に石碑がありました。
ちょいとググッたところ、築地は明治維新後に海軍省や長崎から移転した海軍操練所が設置された海軍ゆかりの地で、旗山は海軍卿旗の掲揚場所を示すものだそうです。
余談ですが、操練所は後に兵学校となり、築地は繁華街が近くて教育に良くないとの理由で、「坂の上の雲」で言うと広瀬中佐の代から広島の陸の孤島のような所に移転となりました。他人事だけど、学生さんちょっとかわいそう。
さてと、もうひとつ聖地を巡ろう。
築地本願寺さんです。
私事ですが、実家の宗教は浄土真宗で、本家の大伯母の法事でこちらのお寺さんにお世話になったことがありました。
私には築地につながる縁故はないけれど、とてもご縁を感じます。
天井が高く、パイプオルガンもあるハイカラな本堂は自由に出入りができるので、しばし座って休憩です。
食べて、祈って、散歩して、爽やかな一日の始まりでしたが、
朝は短しジョブせよ乙女!
小旅行の最後に、場外でお弁当を。お昼を夢見て出勤しませう。